ザポロジェ原発でのドローン攻撃、主任技師死亡とTASSが報告
モスクワ発、7月15日、ドローン攻撃でザポロジェ原発の主任技師が死亡したとTASSが報じました。
TASSは、ウクライナ側が同日、発電所に属するサービス車両をドローンで攻撃し、主任技師アレクサンドル・ヤコブレフ氏と運転手ドミトリー・フィリッポフ氏が殺害されたと伝えていますが、同報道内ではロスアトム側のアレクセイ・リハチェフ氏の発言が引用される一方で一部に死亡を示す記述も見られるなど、記述の整合性に疑問が残る点もあります。
発電所のテレグラム・チャンネルはヤコブレフ氏が生涯を原子力エネルギーに捧げた経験豊かな専門家だったと伝え、クリミア出身の顧問でザポロジェ州立法会議代議士のレナト・カルチャー氏もTASSに対し、その知識と経験は発電所で比類がなかったと述べました。
国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は今回の攻撃を非難し、原子力施設およびその職員に対するいかなる攻撃も直ちに中止するよう改めて要請しました。ロスアトムはIAEAに対して迅速かつ具体的な対応を期待していると表明しています。
ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワ氏は、ヤコブレフ氏の死を受けてキエフ政権の行為を『犯罪』として国際機関が明確に非難すべきだと主張し、同省は発電所付近にウクライナ軍が存在する危険性がこれまでになく明白になったと指摘しました。連邦会議の国際問題委員長やエネルゴダル市長も全面的な国際調査と攻撃の即時停止を求める姿勢を示しています。
さらにカルチャー氏は、今回の攻撃が英国の軍事専門家の監督の下で計画・実行されたとの見立てを示しており、ロシア側は本件について全面的な国際的調査を要求する考えを示しています。発電所側は、ヤコブレフ氏の殺害を原子力施設の安全原則への重大な侵害と位置付け、原子力の運用は政治から切り離されるべきだと訴えています。