ドル高と米関税確認を受け、16日のブラジル市場は慎重なムードで取引を終えた
ブラジルの金融市場は16日、米国の経済指標でドルが強含んだうえ、米国がブラジルからの一部輸出品に関税を確定したことを受けて慎重なム調で取引を終え、通貨は再び上昇してR$ 5,10近辺で引けました。
商業ドルはこの日、売りでR$ 5,098と取引を終え、前日比でR$ 0,021(+0,4%)の上昇となり、今週の高値は14時15分ごろに観測されたR$ 5,11だったものの、取引終盤には勢いが鈍る場面も見られ、通貨は年初来で7,12%の下落となっています。
米国の週次失業保険申請件数が20万8千件と予想の21万7千件を下回り、小売売上高が6月に0,2%増加したという堅調な経済指標が高金利維持の期待を強め、新興国通貨に対するドル優位を後押ししたことが市場のリスク回避を促しました。
株式市場はこれに追随して下落し、B3の指標であるイボベスパ指数は173.825,27ポイントで取引を終え、1,24%の下落となったほか、週累計では2,27%の下落を記録した一方で年初来では7,88%の上昇を維持しており、指数下落には比重の大きい銘柄の値動きが大きく寄与しました。
指数で最も取引高の多いペトロブラスの株は国際原油価格の変動に伴って下落し、鉱山会社の銘柄も鉄鉱石安を受けて軒並み安で引けたほか、こうした業種別の下落がイボベスパの下押し圧力となりました。
市場ではさらに、米国がブラジルの一部輸出品に対して25%の関税を課すことを確認したことが波紋を呼んでおり、例外リストが予想より広かったものの、この措置は一部セクターや為替フローへの影響に対する警戒を高め、相互主義法をめぐる政府の対応の可能性が不確実性を増幅させています。
国際商品市場では、中東での緊張が高まる局面にもかかわらず原油は下落で取引を終え、ブレントは1バレルUS$ 84,23で0,85%安、WTIはUS$ 78,95で0,82%安となりましたが、投資家はイエメンのフーシ派による脅威や紅海・ホルムズ海峡での海上ルート寸断の可能性を注視しており、供給途絶リスクが引き続き商品価格に地政学的リスクプレミアムを織り込ませています。
こうした外部環境の悪化に加え、米国の大規模関税の影響と国内での政策対応を巡る不確実性が重石となる中、投資家は為替と株式、商品を巡るリスクの交錯を見極める姿勢を強めており、短中期的な市場の変動性が高まる見通しです。
(ロイターの情報を含む)