国連、米・イランの軍事的エスカレーションを深刻に懸念
国連事務総長アントニオ・グテーレスは17日、ニューヨークでの声明を通じて、米国とイランの間で進む軍事的エスカレーションを深刻に懸念していると改めて表明しました。
国連副報道官ファルハン・ハクは記者会見で、特にイランおよび地域全体の民間インフラに対する攻撃を憂慮しており、こうした攻撃は「容認できない」と述べるとともに、軍事的解決はないという事務総長の確信を強調しました。
ハクはまた、ホルムズ海峡における航行の権利と自由の完全な回復を含む、紛争に対する平和的で持続的な解決を達成するために外交努力を強化する必要があると訴えており、国連はすべての当事者に最大限の自制を求め、さらなるエスカレーションにつながる行動を避けるよう繰り返し呼び掛けています。
最近の軍事行動についてハクは、米国がイランの橋や空港を攻撃した一方で、これに応じてテヘランはクウェートの発電所と海水淡水化施設を攻撃するなど紛争の標的が民間インフラにまで拡大していると指摘し、こうした事態を受けて国連が強い懸念を抱いていると述べました。
海上では、湾岸からのエネルギー供給に再び影響が及んでいる中で米海兵隊がホルムズ海峡付近でタンカーを臨検したことや、別の船舶がイエメン沖で武装した人物に拿捕されたと報告されており、こうした動きは紅海入口にある重要な石油輸送回廊の安全への懸念を一層高めています。
ワシントンとテヘランは先週の停戦合意の崩壊以降、エスカレーションの限界を試すような動きを続けており、国連は大規模な紛争への回帰のリスクが高まっているとの認識を示すとともに、緊急に緊張緩和に向けた外交的な取り組みを進めるよう求めています。