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ロシア中銀、政策金利据え置き観測が優勢
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モスクワ発―7月24日の金融政策会合で、政策金利が年率14.25%に据え置かれる見通しが市場参加者の多数の支持を集めています。
タスが調査した22人の市場関係者のうち18人が政策金利の据え置きを予想しており、残る回答者の多くが利下げを慎重に見ている一方で、わずか1人が25ベーシスポイントの利下げを基本シナリオとするなど、市場では「一時停止」の確度が高まっている状況です。
こうした見方の背景には燃料価格の上昇やインフレ期待の高まり、より緩やかになったとみられる財政運営、さらにマネーサプライの拡大といった複数のプロインフレ要因があり、専門家らはこれらが追加の金融緩和の余地を狭めていると指摘していますが、一方でコアインフレの鈍化や景気減速の兆しが利下げの根拠をなお支えているとの見方も根強く、政策判断はきわめて綱渡り的です。
BCS World of InvestmentsのチーフエコノミストIlya Fyodorovは、燃料危機が利下げサイクルの一時停止を強いていると述べ、燃料供給不足や生産・輸送コストの上昇が長期化しているために燃料価格はL字型の軌道をたどり、消費者のインフレ期待を押し上げていると指摘するとともに、我々は2026年のインフレ見通しを従来の5%から6.2%へ引き上げたと明らかにしました。
SovcombankのチーフアナリストMikhail Vasilyevも14.25%での据え置きを予想しており、6月と7月のインフレ加速や企業の物価期待の上昇、さらには財政政策の不透明感が利下げを抑制していると説明したうえで、財務省が基礎的なプライマリーバランスのゼロ復帰時期を当初想定の2026年から2029年へ押し下げた点や、マネーサプライが前年同月比で約13%と中央銀行の見通し(年5〜10%)を上回っている点が、中央銀行により慎重なトーンを採らせ、中立的な政策ガイダンスへの移行を促すと述べています。
これに対しGazprombankのPavel BiryukovやAlfa CapitalのEvgeny Zhornistは、6月のインフレ加速が利上げに戻る決定的な理由にはならないとし、上昇分の多くが野菜や燃料といった変動の大きい項目に起因していること、コアインフレは季節調整済みで横ばいにとどまっていること、加えて経済活動の弱含みが続いている点を挙げ、金融引き締めを強める論拠は薄いとの見解を示しています。
一方で利下げを慎重に予想する声も少数ながら存在し、Veles CapitalのYury Kravchenkoはインフレ期待が急悪化しないことを条件に25ベーシスポイントの利下げ(年率14%)を基調シナリオとする一方で、たとえ利下げが行われても政策シグナルを引き締め、市場に秋以降の緩和サイクル停止を準備させるだろうと指摘しています。
複数のアナリストは、7月会合での金利決定そのものよりも中期的なマクロ経済予測の改訂が市場にとって重要になると見ており、EulerのElena AkhmedovaやFinamのOlga Belenkayaらは、中央銀行が現行の2027年平均政策金利見通し(8〜10%)を上方修正し、10〜13%程度へ引き上げる可能性を指摘しているため、今回の会合は単なる据え置き発表にとどまらず、今後の金融政策の道筋を示す節目となる見通しです。
市場の想定は分かれており、BCSは7月と9月は据え置きで影響を見極めるとみる一方、SberCIBのIgor Rapokhinはインフレリスクが2026年第4四半期に緩和されれば同年10〜12月に利下げが再開されうると予想し、SovcombankのVasilyevは年内は据え置きで12月に25ベーシスポイント引き下げるというより慎重な見通しを示しているため、中央銀行が示す短中期のガイダンス次第で市場心理は大きく揺れることになりそうです。
7月の会合では中期の政策金利見通しや改訂版のマクロ予測が提示される予定であり、多くの回答者はその中身が金利そのものより市場に与えるインパクトを大きくすると予想している点から、中央銀行の声明文と四半期見通しの細部に投資家の注目が集まる見込みです。