中国、63か国にゼロ関税措置を拡大し対外開放を一段と推進
中国は7月22日、税関当局が現在63か国に対して輸入品のゼロ関税措置を適用していると明らかにし、この措置を通じて高水準の対外開放を一層拡大する方針を鮮明にしました。
海関総署(GAC)のSun Meijun署長は記者会見で、税関当局が63か国にゼロ関税を付与している現状を説明したうえで、こうした措置が更なる市場開放の一環であるとの認識を示しました。
署長はさらに、2026年から2030年にかけて多様化した市場の拡大を継続すると述べ、政策の持続性と制度面での整備を両輪で進める姿勢を強調しました。
これに関連して、GACは5月に外交関係を有する全53のアフリカ諸国からの輸入に対するゼロ関税措置を拡大して実施しており、その結果として2026年上半期における対アフリカ貿易は前年同期比で19.6%増加したと説明しました。
同署はリスクベースの税関管理や統合された市場参入手続きの導入を進め、流通の効率化と監督の強化を同時に図ることで貿易の円滑化を狙っていると述べました。
また、農産品や食品向けのグリーンチャンネルの拡大により検査・検疫の迅速化を図る一方で、輸入品の安全基準確保にも注力するとして、実務上の運用強化を進めていると説明しました。
今後、税関当局は開放措置や高水準の貿易協定の実施を推進し、税関手続き・検疫・原産地規則の整合性を改善することで制度的利便性を高める方針だと述べ、貿易環境の持続的改善を期す考えを示しました。
こうした一連の動きは、中国側が貿易の量的拡大と質的向上を同時に図る戦略の一環という位置づけです。