中国、新たな雇用形態の労働者保護を強化
北京発、26日に新華社が伝えた一連の指針で、中国共産党中央委員会弁公庁と国務院弁公庁は、インターネットプラットフォームに依拠する新たな雇用形態の労働者の権利と利益をより一層強化する方針を示しました。
指針はまず、業務の内容や労働強度に基づいて賃金を合理的に設定することをプラットフォーム事業者に求めるとともに、賃金を全額かつ適時に支払うことを明確に義務付けるよう促しており、こうした賃金関連の規定を通じて過当競争を抑制し、労働者の正当な権利と利益の侵害を厳格に防止する包括的措置の導入が必要だとしています。
これに関連して指針はアルゴリズムのガバナンス強化を重視し、関連企業に対して社会的責任を誠実に果たすことやアルゴリズム規制の強化、透明性の向上を求める一方で、労働者がアルゴリズムに関する規則について知らされる権利、参加する権利、選択する権利を有することを明記し、情報開示の改善を通じて労働者が収入や福利に関して合理的な期待を持てるよう導く必要性を強調しています。
指針はまた、関連分野の監督を強化することや、過当競争を抑えるための制度的対策を講じることを訴えており、併せてこうした新たな雇用形態に関わる政策の枠組みを整備することで、権利侵害の未然防止と公正な市場環境の確保を図る姿勢を示しました。
新たな雇用形態とは、インターネットとデジタル経済の台頭に伴って出現した職種を指し、フードデリバリー配達員やライドシェア運転手、オンラインマーケターなどプラットフォームを業務基盤とする役割が含まれるとされ、現在中国にはこうした仕事に従事する約8400万人がおり、国民の生活の支えとなるとともに経済を円滑に運営する上で重要な役割を果たしている点も指摘されています。
指針はこのような現状を踏まえ、監督強化と情報開示の改善を通じて労働者の保護を強める必要があると繰り返し強調しており、今後は実効性ある運用が焦点となる見通しです。