ホーム 南アフリカ 憲法裁判で弾劾手続き再開へ!政治リスク高まる、72%勢力が握るラマポーサの命運

憲法裁判で弾劾手続き再開へ!政治リスク高まる、72%勢力が握るラマポーサの命運

憲法裁判で弾劾手続き再開へ!政治リスク高まる、72%勢力が握るラマポーサの命運

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

国民議会議長トコ・ディディザ氏は、金曜の憲法裁判所判決を受け法務顧問と協議し、弾劾手続きをどのように再開するか選択肢を検討している。並行してuMkhonto weSizwe党(MKP)はシリル・ラマポーサ大統領に対する不信任決議を提出、秘密投票を求めるなど51%で成立する別ルートが動き出した。ANCとGNUの議席配分が鍵を握る中、この二重の動きが意味するものとは。

議会は憲法裁判所判決を受け弾劾手続き再開の検討へ、MKPは不信任決議を提出

南アフリカの国民議会は、ファラ・ファラ問題を巡る金曜日の憲法裁判所の判決を受け、議長トコ・ディディザが今週中に議会の法務顧問と会ってどのような選択肢があるか協議すると見られており、裁判所の判断に基づき弾劾手続きを再開しなければならないとの法的帰結が浮上しています。

こうした中、別の政治的圧力としてuMkhonto weSizwe党(MKP)がラマポーサ大統領に対する不信任決議を提出する計画を発表しており、両者は手続き上は異なる枠組みであるものの、結果として大統領の職を左右し得るという点で本質的に重なる側面を持っています。

背景には、議会が2018年に採択した大統領解任手続きに関する規則委員会報告に基づく規則が問題となり、金曜日の裁判所判断はこれらの規則が憲法に適合しないと宣言したことを契機としており、裁判所は議会が2022年12月にファラ・ファラ問題をめぐる弾劾調査を実質的に阻止した事実を踏まえて今回の結論に至ったという経緯が明らかになっています。

議会は声明で判決を承知したと表明しており、議会報道官のモロト・モタポは「議会は裁判所の判決と国民議会手続きに対するその影響を慎重に検討する」と述べており、こうした公式の姿勢を受けて議長は法的助言を基に次の手続きを決定する見込みです。

手続き面では、現時点で新たな委員会を任命する必要はないとされる一方で、議会は次の段階として特別に構成された弾劾委員会へ事案を付託し、この委員会が調査を行い告発の真偽を確定して報告書を国民議会に提出し、その報告書が緊急討議と決定の議題に上程されるという流れが定められており、報告書が大統領の罷免を勧告した場合は国民議会の議員の3分の2の賛成により罷免が成立することになります。

この一連の流れに対し、南アフリカ憲法擁護協議会(CASAC)事務局長のローソン・ナイドゥは、全てのGNU(国民統一政府)政党が弾劾に賛成する可能性は低く、政党間には賛否が分かれるため多くの政治的駆け引きが予想されると指摘し、当時の2022年12月の採決時点でANCが国民議会の57%を占めていたこと、そして現在GNUが国民議会の72%を保持していることを踏まえると、これらのGNU政党が結束すれば大統領支持の圧倒的多数を有するとの見方を示しました。

一方で、MKPが提出した不信任決議は別個の憲法上の仕組みであり、こちらは大統領を罷免するために単純過半数、すなわち51%の支持で足りる点が特徴で、これにより大統領とその内閣および副大臣の辞任がもたらされ得るほか、投票は議長の裁量で秘密投票または公開投票で行うことができ、今回MKPは秘密投票を求めていると明らかにしています。

最終的に両手続きの重要な相違点は、弾劾が憲法の重大な違反や重大な不正行為、職務遂行不能に基づく法的かつ政治的手続きであるのに対し、不信任決議はもはや議会の信任を得ていないという政治的判断に基づくものであるという点にあり、今後は議会内の駆け引きと各党の態度が次の展開を左右する情勢です。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年5月10日
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