停戦終了と会談の可能性、クレムリンが最新ブリーフィングで立場を示す
クレムリン報道官ドミトリー・ペスコフは12日のブリーフィングで、5月9日から11日に宣言された人道的停戦が終了し、特殊軍事作戦は継続している一方で、ウラジーミル・プーチン大統領はモスクワでウラジーミル・ゼレンスキー大統領といつでも会う用意があるとし、停戦や会談の行方が依然流動的であるとの見解を示しました。
ペスコフはまず、プーチン大統領が今週中に経済問題に関する会合を開催する予定であることを明らかにしたうえで、同大統領の今後の中国訪問が実質的なものになるとされ、モスクワと北京がこれを「最大限の重要性」を置いて準備を進めており、日程は中国側と同時に公表される見通しであると述べました。
こうした日程調整についてペスコフは、事前準備が最終段階にあると説明すると同時に、プーチン氏がタスクと外交日程を並行して進めていることを強調し、同氏はカザンで開かれるロシア=イスラム世界の国際フォーラムには出席しない意向も示しました。
ウクライナ情勢に関しては、ペスコフはロシアが対話に開かれており、米国の仲介努力を歓迎するという大統領の発言を引用したうえで、和平プロセスに向けた多くの下地は既に整いつつあるものの、具体的な日程や節目について言及するには時期尚早であるとの認識を示しました。
同時に、特殊軍事作戦は「キエフ政権とゼレンスキーが必要な決断を下せばいつでも停止する可能性がある」と述べ、プーチン氏がモスクワでの会談を通じて協議の用意があることを改めて示した一方で、モスクワ以外での会談については解決プロセスを最終化し結論に導く場合に限って意味があると指摘しました。
経済面では、世界的な景気後退の影響を受けている現状を認めつつも、閣僚会議と政府が経済の安定を維持するための必要な措置を講じており、人事面で景気変動に応じた高官解任を行う計画はないと明言し、同氏はこれらの対策により控えめながらも安定したGDP成長への期待が持てるとの見通しを示しました。
安全保障面では、過去数か月のバルト海での緊張のエスカレートはロシア側によるものではなく、主としてNATO海軍の活動が引き起こした可能性が高いと述べるとともに、ロシア海軍は国際法と海事規則に厳格に従って任務を遂行しており、海賊対策なども含めた活動を行っていると強調し、軍艦の具体的な動きに関する情報は国防省の領域であると結んでいます。