習近平外交、巨船を操る──混迷する世界で米中関係の舵取りを試す
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北京、5月12日―世界の動乱が背景にある中、再選後のトランプ米大統領の中国への初の国賓訪問として習近平国家主席とトランプ氏の対面会談が間もなく実現する見通しであり、両首脳の直近のやり取りに国際社会の注目が集まっています。
こうした高レベル会談に至るプロセスは、単発の儀礼に留まらず、長年の元首外交を経て改めて対面を重ねる形です。習氏はトランプ氏の再選以降、電話で五度にわたって直接意思疎通を図り、2017年のマー・ア・ラゴ訪問や同年の北京での歓迎行事など、個人的な交流を積み重ねてきたことが今回の舞台設定にも影響しているとの見方が広がっています。
会談の焦点は、双方の違いをどう管理し、世界のホットスポットや共通課題にどう協調的に対処するかという実務と戦略の双方にあります。習氏が繰り返して用いる海事の比喩に戻れば、二国間関係という「巨船」を安定して航行させるための協調を求める一方で、トランプ氏側も独自の国益と国内政治の制約を抱えており、こうした力学の中で均衡を確立できるかどうかが今回の会談の試金石になるという指摘が出ています。
一連の動きは、米中関係が大々的な合意の有無を超えて、安定した協調の枠組みをいかに維持するかを改めて問うものになると見られます。