中国当局、テンセントの喜馬拉雅出資を条件付き承認―競争保護策を明示
北京発、5月12日―国家市場監督管理総局(SAMR)は火曜日、テンセントによるオンライン音声プラットフォーム「喜馬拉雅」への持ち分取得を、競争の公正を確保するための特定の制約を条件として承認したと発表しました。
SAMRの審査は、この取得が中国のオンライン音声ストリーミングおよびオンライン音楽ストリーミング市場において競争を排除または制限するおそれがあると判断したうえで行われ、同局はテンセントと喜馬拉雅および取得後の事業体に対し、一連の厳格なコミットメントの履行を求める形で承認したと説明しました。
同局が求める具体的な制約には、サービス価格の引き上げを行わないこと、サービス水準を低下させないこと、不合理な取引条件を課さないことが含まれ、これに加えてオンライン音声プラットフォーム上の無料コンテンツ、特に人気のある無料コンテンツの割合を減少させてはならないとの項目も明示されており、プラットフォーム運営の公平性確保を狙った措置と言えます。
同局はまた、企業のコミットメント履行を厳格に監督するとしており、事前取得審査の予防的役割を十分に発揮することで、公正な競争を維持し、過当競争の抑制とイノベーションおよびプラットフォーム経済の健全な発展を促進するとの見通しを示しました。
この判断は、中国の第15次五カ年計画(2026~2030年)要綱で強調された『公正な市場競争の維持』という方針と軌を一にしており、同要綱が市場規制のルール改善、基準の統一、規制能力の強化を求めている点を踏まえれば、今回の条件付き承認はその実践の一環と位置付けられます。
今後、SAMRは提出されたコミットメントの履行状況を監視し続ける姿勢を示しており、事業者と消費者の正当な権利利益の保護という観点から、今回の条件がどのように運用されるかが業界の注目点となりそうです。