米軍による原油タンカー押収と乗組員扱いを「違法で非人道的」とIMOのイラン代表が非難
イラン代表ムサヴィーは月曜、IMO事務局長アルセニオ・ドミンゲス宛の書簡で、ジャスク港およびホルムズ海峡付近で米軍が押収した原油タンカー2隻とその乗組員の扱いを『違法で非人道的』と強く非難しました。
書簡は、イラン・イスラム共和国に関連する貨物を積んでいたMT TiffanyとMajestic Xの2隻が、ジャスク港およびホルムズ海峡付近でのいわゆる違法な海上封鎖の際に米軍により止められたと説明しており、ムサヴィーはその事実経過を踏まえて問題点を列挙しました。
ムサヴィーは両船の乗組員約60人のうち約20人がイラン国民であることを挙げ、これらの乗員がタグボート上で安全性を欠き不衛生な状況に置かれて拘束されているうえ、報告によれば十分な食料と水が提供されていないと指摘しました。
また当該船がマレーシア沿岸に向かうことを妨げられ、タグボートの移動制限が課される中で米軍の圧力によりシンガポールに向かうよう強制されたと記述しており、これを経てムサヴィーはこうした措置は到底容認できないものだと断じました。
同氏はこうした行為がIMOの関連規則に明白に違反すると強調し、米国のいかなる一方的な主張も公海上で民間の船員を飢餓や欠乏、危険にさらすことを法的に正当化するものではないと厳しく批判しました。
さらにムサヴィーは、米国の行為を違法で無謀かつ非人道的であると描写し、商業航海に従事する者の扱いを規定する基本的基準と全く相容れないものであると断定しました。
書簡は最終的に、ワシントンがこの事態に巻き込まれた船員の生命と健康に責任を負うと警告する形で結ばれており、ムサヴィーはこの状況は容認できないとの認識を示しました。