RBI、2026–27年度予算と中期戦略枠組み「Utkarsh 3.0」を承認
インド準備銀行(RBI)の中央理事会は、2026–27会計年度の銀行予算と、2026年から2029年までの中期戦略枠組み「Utkarsh 3.0」を正式に承認しました。
この決定はサンジャイ・マルホトラ総裁が議長を務め、パトナで開かれた第622回中央理事会で採択されたもので、会合では地政学的展開や金融市場への影響を含む内外の変化する経済状況が精査され、関連する課題の評価を経たうえで最終判断が下された形です。
会合には、副総裁のT.ラビ・サンカール、スワミナタンJ.、プーナム・グプタ、シリシュ・チャンドラ・ムルムに加え、経済事務局長のアヌラダ・タクルやレヴァシー・アイヤー、サチン・チャトゥルヴェーディ、ラヴィンドラ・H・ドホラキアら主要な政府指名者や理事が出席し、こうした構成員による多角的な審議を踏まえて承認に至ったと説明されています。
「Utkarsh 3.0」枠組みは、今後3年間を見据え、規制メカニズムの強化、金融安定性の改善、そして機関の効率性向上に重点を置く方針を提示しており、RBIの従来の戦略的取り組みを基盤に据えつつ新たなリスク管理や監督体制の強化を志向するものだと位置付けられています。
併せてRBIは、今月初めに実施された地方国債(SGS)オークションで州政府が総額45,960クローレを調達したと報告しており、州別ではカルナータカが新規発行と再発行の組合せで最大の10,000クローレを動員し、タミル・ナードゥが8,000クローレ、マディヤ・プラデーシュが5,800クローレ、ウッタル・プラデーシュと西ベンガルが各3,500クローレ、ハリヤーナーが3,000クローレを調達したほか、ミゾラムやシッキムなど小規模州も参加するなど地方政府の借入が継続している状況が改めて示されました。
SGSオークションでは一部に最長23年の満期が設定されるテナーも見られ、こうした長期州発債に対する投資家の関心が持続していることを示唆しており、こうした市場の受容性を踏まえてRBIは地方債市場の安定や監督強化を今後の重要課題として位置付けているとの認識を示しました。
Utkarsh 3.0の導入は、変動する国内外のリスクに対処しつつ中央銀行としての監督能力を高め、2026年からの政策優先事項を明確化する一手であり、今後の実行段階での評価が注目されます。