政府、燃料高騰抑制で生産者への補助金支払いを定める臨時措置を発表
中東での戦争が国際原油価格を急騰させ、その波及が国内のガソリンスタンドにまで及んでいる状況を受けて、連邦政府は13日、ガソリンとディーゼルの価格上昇が消費者に転嫁されるのを防ぐために、生産者と輸入業者に直接補助金を支払う臨時措置(Medida Provisória)を発表しました。
この措置は、企業が連邦税を一旦連邦歳入庁に納めたうえで同額が補助金として返還される仕組みであり、政府はこれを「税のキャッシュバック」に例えつつ、補助金の支払いは国立石油・天然ガス・バイオ燃料庁(ANP)を通じて行うと明示しました。
ガソリン向けの補助は1リットル当たりR$0.40〜R$0.45を想定し上限はR$0.89でPIS、Cofins、Cideの合計に相当すると説明され、ディーゼルについては6月1日から1リットル当たり約R$0.35の補助が適用される見込みであり、いずれの場合も補助の恩恵を受ける企業は価格上昇分をガソリンスタンドに転嫁することが禁じられるとされています。
公共財政への影響については、ガソリン分で月額およそR$10億〜R$12億、ディーゼル分で約R$17億と見積もられている一方で、政府はこの措置を財政中立であると主張しており、その根拠としてロイヤリティや石油配当による歳入が国際相場の上昇と同程度に増加したことを挙げています。
計画・予算担当大臣のブルーノ・モレッティ氏は、ANPが既に補助金の規制を整えていることを指摘したうえで、規則の明確化が参加を促すとの期待を示し、今回の方法を通じて生産者や輸入業者が支払った税を価格に転嫁しないようにする意図を説明しました。
鉱山・エネルギー相アレクサンドレ・シルヴェイラ氏は、この措置が戦争による燃料価格の影響からブラジルの消費者を守るために不可欠だと述べ、迅速かつ積極的な対応がブラジルを価格ショックへの対応で有利な立場に置いたとの見方を示しました。
今回の発表は、ペトロブラスの社長マグダ・シャンブリアード氏が12日に精製所でのガソリン値上げが差し迫っていると述べていたことを受けたものであり、IBGEの統計では4月にガソリンがインフレ押し上げの主要因となっていたことが示されているため、政府はまず2か月間の有効期間で対策を講じ、延長の可能性を残しつつ、金額は財務省の省令で定め請求と支払いを明示して最大30日以内に支払う方針を打ち出しました。