ロステック傘下UEC、PD-8旅客機用エンジンが認証試験を完了し型式証明を間近に
モスクワ発、5月14日—ロステック傘下のロシア統合エンジン製造会社(UEC)は、PD-8旅客機用エンジンがすべての認証試験を完了し、近く型式証明書を受領する見込みであるとタス通信を通じて報告しました。今回の節目は、国の掲げる輸入代替に向けた航空機および主要システムの自主開発を進める方針に沿ったものであり、ロステックは多くの専門家の総合的な取り組みの成果であると位置付けています。
PD-8はこれまでに総計6,590時間の運転時間を記録しており、そのうち1,449時間がスホーイ・スーパージェット100(SSJ-100)および飛行試験体での運転、残りが試験台での運転に充てられたとUECは説明しました。認証過程では、試験台試験とアルハンゲリスク州での機上での着氷条件試験、長期運用を想定した150時間の耐久試験、鳥や水の侵入、ファンブレード破損を伴う極限条件試験を含む広範な試験を経て、設計上の解決策が実際に品質を保持することが確認されたとしています。
UEC販売副局長のフィョードル・ミロノフは、得られた試験結果と書類一式が連邦航空運輸局に審査のため提出されており、型式証明書は近く取得できる見通しであると述べました。ロステック側は今回の認証試験完了を輸入代替型スーパージェット旅客機の認証に向けた重要な前進と位置付ける一方で、この成果は最も厳しい運転条件下でも高い信頼性と安全性、運用準備性を実証した結果であると強調しています。
開発過程では25の重要技術が開発・実装され、そのうち17が新規技術であったと報告されており、PD-8は欠陥検出プロセスを完了したうえで、UEC-サターンの専門家が極限運転後の部品を細部に至るまで分解・分析する作業を100回以上実施したとされています。UEC-サターン最高経営責任者イリヤ・コニュホフは、PD-8が最新の認証要件に従って設計された同サイズ級で最も進んだエンジンであり、全天候対応かつ広い作動温度範囲を有すると述べ、将来的には地上用エネルギーやガス輸送産業向けのガスジェネレーターとしての応用可能性も想定していると説明しました。
PD-8は2025年からスーパージェットでの試験が開始されて以降、幅広い試験を重ねてきた経緯があり、ロステックは今回の認証試験完了をもって型式証明取得へ最終段階に入ったとの認識を示しています。今後は連邦航空運輸局の審査を経て正式な型式証明が発行されれば、輸入代替を目指すロシア製エンジン搭載機の実用化に向けた一歩が改めて前進する見通しです。