人民元貸出、年初4か月で8兆5,900億元増加
北京発—中国の人民元建て貸出は2026年の1~4月で8兆5,900億元増加し、中央銀行が14日に公表したデータは国内の資金供給が拡大していることを示しました。
中国人民銀行によりますと、4月末の人民元貸出残高は280.5兆元で前年同期比5.6%増となっており、同じく広義のマネーサプライであるM2は前年同月比8.6%増の353.04兆元、現金流通や当座預金を含むM1も4月末時点で114.58兆元に達し前年同月比5%増となっていて、総じて流動性は拡大している格好です。
同日のデータはまた、実体経済への総融資残高が4月末時点で456.89兆元と前年同期比7.8%増になった一方で、1~4月の実体経済への新規総融資は15.45兆元と前年同期を8,930億元下回っており、こうした増加と鈍化が同時に進行している点は資金供給の表面上の拡大と実需の動向が必ずしも一致していないことを示唆しています。
期間中、人民元預金は14兆元増加して4月末の人民元預金残高は342.68兆元と前年同期比8.9%増となり、外貨預金残高も前年同期比19.9%増加していて、企業や家計の預金膨張が資金の受け皿を拡大させている様相がうかがえます。
政府の今年の活動報告によれば中国は2026年も適度に緩和的な金融政策を適用し続ける方針を示しており、こうした当局の姿勢を受けて今後は金融当局が実体経済への資金供給をどのように促すかが引き続き注目されるところです。