イラン外相、BRICSに経済的防御構築を呼び掛け
ニューデリーで開かれたBRICS外相会合で、イラン外相アラグチは危機から脱するための経済的防御構築を各国に訴えました。
アラグチは会合で、今日の世界は危機管理から機会管理へと移行する必要があると述べ、単に急速な変化に反応するのではなく積極的な変革の触媒となるべきだと主張しました。そこで彼はこの転換の柱としてイノベーション、レジリエンス、協力、持続可能性の四点を掲げ、これらを同時並行で強化する重要性を強調しました。
具体的には、イノベーションは単なる技術進歩にとどまらず統治手法や開発モデルにも及ぶべきであり、BRICS加盟国間で技術や知識、人材が制約なく交換されるプラットフォームの設置を求めるとともに、デジタルや技術の格差解消を通じた包摂的な成長を促す必要性を訴えました。
またアラグチは、現行の国際システムが経済、環境、安全保障の領域で連続的な衝撃に脆弱であると警告し、イランやレバノン、ガザなどに対する米国とイスラエルの攻撃を例示してそれが生活基盤に回復不能な損害を与えたと指摘しました。こうした現状を踏まえ、BRICS諸国はサプライチェーンの確保、通貨システムの多様化、そして一方的圧力に耐えうる堅固な経済的防御構造の確立が不可欠であり、独立した金融システム、共同戦略備蓄、強化されたサイバーおよびデジタルセキュリティを求めると述べました。
加えて一方的主義と分断が台頭する時代にあって協力こそが前進の道であるとし、ブロックは一時的な提携に留まらず国家主権と文化的差異の尊重に基づく構造的かつ相乗的な協力を追求すべきだと訴えました。演説の締めくくりでアラグチは、本会合を議論の終わりと見るのではなく、四つの柱が国民の日常に具体化する世界を構築するための戦略的作戦の始まりと位置付けるよう同僚外相に呼び掛けて会を閉じました。
(アラグチ外相の演説全文を併載)