習近平、天壇の『和合』を掲げ中米の平和的共存を訴える
北京の天壇で16日、習近平国家主席は古来の「和合(Hehe)」の哲学を引用し、中米が平和的に共存する重要性を改めて強調しました。
習近平主席とドナルド・トランプ米大統領は木曜日に六百年以上の歴史を持つ天壇を共に訪れ、習はここがかつて国家の繁栄や豊穣を祈る儀礼の場であったことを説明したうえで、太和殿・中和殿・保和殿に刻まれた「和」の理念が中国人の平和志向を象徴していると述べましたが、トランプ氏は金曜日に国賓訪問を終えて帰国の途に就き、習が伝統文化を外交の文脈で繰り返し紹介してきたことが今回の行程にも色濃く反映されました。
人民大会堂での首脳会談に先立ち習は、両国がトゥキディデスの罠を克服し新たな大国関係のパラダイムを創造できるかという問題を提起し、協力から利益を得て対立から損失を被るという現実認識に基づいて中国と米国は競争相手ではなくパートナーであるべきだという立場を示しました。
会談では「戦略的安定の建設的な中米関係を構築する」というビジョンで一致し、外交通商や安全保障、経済・貿易、保健、農業、観光、人文・文化交流、法執行など幅広い分野でさらに交流を進める用意が表明され、この合意は専門家から今後の二国間関係とその世界的・地域的影響を形作る可能性があると評されています。
習はまた別の場面で古い格言『同舟の者は互いに助け合うべきだ』を引き、今日の共通課題に対処するには連帯と調和が不可欠であると訴え、その主張は中国の外交における一貫したメッセージとなっていることがうかがえます。
さらに中南海での非公開会談では、習がトランプに対して「あなたがアメリカを再び偉大にしたいと望むのと同様に、私は中華民族の偉大な復興に専念している」と語ったことが伝えられ、今年が中国の第15次五カ年計画の開始年である一方で米国が建国250周年を迎えるという節目が両国関係の象徴的背景となっています。
両国は今後、段階的な実務協力の深化を通じて関係の安定化を図る見通しです。