ホーム ブラジル デュリガン財務相、パリでG7参加 人工知能やエネルギー・戦略鉱物巡り協議

デュリガン財務相、パリでG7参加 人工知能やエネルギー・戦略鉱物巡り協議

デュリガン財務相、パリでG7参加 人工知能やエネルギー・戦略鉱物巡り協議

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

ブラジル財務相デュリガンが、G7出席と一連の二国間協議のためパリ入りした。AIスタートアップ訪問やIEA幹部との面会を含む詰まった日程で、希土類やニオブといった戦略資源を巡り「ブラジルを代替供給国」として売り込む狙いを鮮明にしている。モスクワ行き中止という外的リスクも交錯する中、この動きが意味するものとは。

デュリガン財務相、フランスでG7参加と二国間協議に臨む

財務大臣ダリオ・デュリガンは18日、G7の会合出席と複数の二国間会談を目的にパリ入りし、人工知能やエネルギー、戦略的鉱物を主要議題として連日の日程に臨みます。

経済チームを率いてから2度目の海外訪問に当たる今回の出張は、フェルナンド・アダッド退任後の初期の公式訪問という位置付けであり、到着直後からG7の財務相・中央銀行総裁会合への参加に加えて、フランスの市民社会や民間部門との対話を含む公開イベントにも出席するということで、スケジュールは国内外との意見交換を幅広く想定した形です。

月曜のプログラムは、地政学と知的分析をテーマにした雑誌Le Grand Continent主催の円卓会議や、パリの新聞Le Monde編集部での昼食会を挟んだうえで、午後にはフランスのAIスタートアップMistral AIを訪問してCEOアーサー・メンシュと会談し、夜はG7閣僚夕食会に出席するなど、対話と視察を織り交ぜた日程となっており、こうした場での意見交換を通じて技術と政策の接点を探る意向です。

火曜にはG7会合本会合に参加した後、閣僚間の昼食会や一連の二国間会談を行う予定であり、同日の会合ではフランスの人工知能担当大臣アンヌ・ル・エナンフや日本の財務大臣片山さつきと個別に会談する見込みで、さらに国際エネルギー機関(IEA)事務局長ファティ・ビロルとも会談するとされ、これは中東情勢に起因する世界的なエネルギー供給への懸念が高まる局面での協調を図る狙いも含んでいます。

デュリガンは先ごろのテレビ番組で、今回の訪問を通じてブラジルを戦略的な代替供給国として提示する考えを示しており、政府が挙げる希土類元素やニオブ、グラフェンといった戦略的鉱物を巡り、現在中国が大部分を占める世界生産構造に対してブラジルの立場を強調する方針を示しました。こうした立場は、国家による資源管理を維持しつつ外国からの投資を拡大し、地元での工業化や付加価値向上を促進するという提案と結び付いており、原料の単純輸出にとどまらない鉱物・エネルギー関連のサプライチェーン強化を目指す意図が明確です。

当初予定されていた訪問の第2段階としてモスクワでの新開発銀行(NBD)会合参加が組み込まれていましたが、ウクライナによるドローン攻撃で首都の空港が一時閉鎖されるなどの影響を受けてモスクワ行きは取りやめとなり、デュリガンはパリでの公務を終えた後、19日夜(フランス時間)にブラジルへ出発して20日朝に到着し、ブラジリアの財務省業務へ直ちに復帰する見通しです。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年5月17日
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