米・イスラエルの攻撃で149件が被害、イラン当局が文化遺産の損傷を公表
イラン文化遺産当局のアリ・ダラービー氏は、国際博物館の日と文化遺産週間を前にした日曜の記者会見で、米国とイスラエルによる攻撃で合計149の歴史的遺跡が被害を受けたと明らかにし、うち54の博物館、7の歴史的地域、5つの国登録遺産が含まれると説明しました。
ダラービー氏は被害の地域別内訳として、テヘランで70件、コルデスタン州13件、ケルマーンシャー5件、ロレスタン4件、コム3件、ブシェフル2件が挙げられると示したうえで、文化遺産に与えられた損害の規模は「7.5ヘマット以上」と推定され、この数値は文化遺産・観光・手工芸省の予算を上回っていると指摘しました。
また、ダラービー氏は一部の歴史的遺物が軍事博物館に保管されているため制約により当局がそこにおける損傷状況を十分に評価できていないと説明する一方で、既に遺物の一部は安全な保管施設に移されており、現時点では歴史的な物品に損傷は確認されていないと述べました。
被害の公表に関しては、ダラービー氏がユネスコやICESCOなどの国際機関に対し17通以上の書簡を送付したことを明らかにし、ユネスコ側も飛行が再開され次第、破壊状況を調査して損失を見積もるため代表者をイランに派遣すると発表したと伝えました。
背景には、同報告が指すところでは無挑発の米・イスラエルによる対イラン戦争が2月28日に始まり、空爆でイランの高官や司令官の暗殺が行われるとともに民間インフラや居住地域、教育機関、そして歴史的・文化的遺跡が標的にされたとされ、これに対してイラン軍は地域全体の敏感かつ戦略的とする米国およびイスラエルの標的に対し100波にわたる成功した攻撃を仕掛けたと報告されています。