ホーム 南アフリカ ソリダリティ、南ア政府をILO提訴 人種基準の合意違反と官報未公布指摘

ソリダリティ、南ア政府をILO提訴 人種基準の合意違反と官報未公布指摘

ソリダリティ、南ア政府をILO提訴 人種基準の合意違反と官報未公布指摘

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

白熱した法廷闘争が国際舞台へと拡大した。ソリダリティは15日、南ア政府が2023年の人種関連合意を守らず、官報への公布も怠ったとしてILOに正式提訴したと発表した。国内裁判手続きと国際的な圧力の矛先が向かう中、南アのアファーマティブ・アクションはどこへ向かうのか――この動きが意味するものとは。

ソリダリティ、南ア政府をILOに正式提訴 人種基準の施策違反と官報未公布を指摘

ソリダリティは15日、スイス・ジュネーブの国際労働機関(ILO)に対し、南アフリカ政府が2023年に合意した人種関連立法に関する取り決めに違反したとして、正式な苦情を申し立てたと発表しました。

この苦情は、2022年10月から2023年6月にかけてILOとCommission for Conciliation, Mediation and Arbitration(CCMA)の監督下で行われた調停を経たうえで提出されたものであり、ソリダリティは政府が調停で合意した事項とその後の裁判所命令に従わなかったと主張しています。

ソリダリティが問題視する合意の中身は、アファーマティブ・アクション(人種を考慮した是正措置)が一時的な性格であること、いかなる理由でも人種を理由に解雇されてはならないこと、採用に際して人種のみを基準にしてはならず技能も考慮されるべきことを明記する点であり、こうした規定を政府官報の規則として公布することが求められていたのに対し、同組合はその公布が一度も行われなかったと指摘しています。

ソリダリティ副最高経営責任者のアントン・ファン・デル・ビールは、アファーマティブ・アクションは現状で機能しておらず見直すべきだと述べ、『単に失業率を見れば我々は世界でも最も失業率の高い国の一つであり、何かが機能していないのは明白だ。議論は2030年まで続けられるべきであり、その後は人種に基づく政策はあってはならない』との考えを示しました。

また、ソリダリティ最高経営責任者のダーク・ヘルマンは、政府が合意を官報で公布しなかったことは裁判所侮辱に等しく、国際的な手続きを無視する行為だと断じ、このILOへの苦情は南アにおける人種に基づく立法に反対するより広範なキャンペーンの一環だと述べています。

同組合は苦情の中で、支援措置を実施する際には人種ではなく社会経済的状況を考慮すべきだと主張するとともに、ILOへの申し立てに加え、裁判所の命令に従わなかったとされる件について南アフリカ国内の裁判所での法的手続きを進めていると明らかにしました。

ソリダリティはまた、今回の申立てを受けて国際社会に対し南ア政府へ行動を求める姿勢を見せており、同組合の発表は国際的な監督機関を通じた是正の可能性をめぐり、今後の司法的・外交的なやり取りの行方を浮き彫りにした形です。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年5月18日
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