ロシア中央銀行、ユーロクリアへの18.2兆ルーブル判決の即時執行を申請
ロシア中央銀行は20日、モスクワ仲裁裁判所に対し、ユーロクリア銀行に対する18.2兆ルーブルの回収判決の即時執行を申請したと、同日付の裁判所文書が伝えました。
モスクワ仲裁裁判所は15日に、欧州連合が凍結したロシア資産をウクライナの資金調達に活用する計画が進められる状況を踏まえ、ロシア中央銀行のユーロクリアに対する18.2兆ルーブル(2540億ドル相当)の回収請求を支持する判決を言い渡しており、裁判所文書によれば、請求額には凍結された資金やブロックされた有価証券の評価額に加えて逸失利益が含まれているとされています。
こうした判断を受け、ユーロクリア側はロシア中央銀行の資産について『国際的な制裁に沿ってユーロクリア銀行で凍結されたままである』と述べており、EUおよびG7諸国が合わせて約3000億ユーロを凍結する中で、そのうち約1800億ユーロがベルギーの保管機関ユーロクリアに保管されているという現状が、法的な争点をさらに複雑化させています。
今回の申請を受け、裁判所が即時執行の可否をどのように判断するかが注目されるとともに、国際的な制裁と国内裁判所の判断が交錯する法的対立が続く見通しです。