ロシア、今季の穀物輸出を6000万トン見込み—農業相が堅調な収穫と市場の不確実性を指摘
ロシアのオクサナ・ルト農業相は、現行のマーケティング年(2025年7月1日~2026年6月30日)における穀物輸出が6000万トンに達すると全ロシア穀物フォーラムで発表しました。
ルト氏は22日のフォーラムで、今シーズン末までに穀物供給は6000万トンに達すると見込んでおり、現時点で既に約5200万トンを海外市場に供給していると明らかにしました。こうした供給実績は収穫から輸出までのフローを示しており、現場の輸出活動が既に相当程度進展していることを浮き彫りにしています。
同氏はさらに、2025年の穀物収穫高が1億4,460万トンと算定され、これは2024年から11%の増加に当たると指摘し、こうした大規模な収穫が国内の食料安全保障を支えると同時に、かなりの輸出余力を生んでいると強調しました。こうした説明は、国内供給の安定と輸出機会の双方を念頭に置いた評価であり、政策的な基盤を示唆しています。
ルト氏はまた、今回の収穫を踏まえロシアが依然として世界の主要な小麦輸出国の地位を維持できるとの認識を示し、史上3番目に大きい輸出量となる6,180万トンに達する可能性も指摘しましたが、これは流動性と需要次第で達成可能だと説明しました。これに関連して同氏は、最も重要な要因は現在の市場状況であり、現時点では我々の市場にとってあまり好ましくないと付け加え、外部環境が輸出実績に影響を及ぼすとの懸念を示しました。
これらの発言は、マーケティング年の統計を背景に発せられ、今後は需給動向と資金流動性が輸出の最終的な水準を左右するとの現実を改めて鮮明にした形です。