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G42とCerebras、インドにピーク演算8エクサフロップ級の国家AIスーパーコンピュータを配備へ
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アブダビのテクノロジーグループG42とAIチップメーカーCerebrasは、インドにピーク演算8エクサフロップ級、すなわち8,000 AIペタフロップスの国家規模AIスーパーコンピュータを設置する計画を発表しました。
発表はニューデリーで開かれたAI Impact Summit 2026の場外で行われ、これは2025年12月の第5回インド・UAE戦略対話や2026年1月のUAE大統領シェイク・モハメド・ビン・ザイード・アルナヒヤンのインド訪問を受けて発表されたものであり、両国の防衛や技術、宇宙、エネルギーにわたる包括的な二国間パートナーシップを改めて強化する流れの一環だと位置付けられています。
現行の旗艦AIスーパーコンピュータであるAIRAWATはプネーのC-DACにホストされ、ピーク演算能力は約200 AIペタフロップスであり、C-DACにあるPARAM Siddhi-AIがさらに210 AIペタフロップスを提供しているため、両者を合わせたインドの既存の国全体のAI計算能力は約410 AIペタフロップスにとどまります。
新システムの8,000 AIペタフロップスという規模は、この既存合計のおよそ19倍に相当し、インドの国内AIインフラを一挙に拡張する圧倒的な性能向上を意味します。
スーパーコンピュータはインド国内に設置され、インドのガバナンス枠組みの下で運用されるとされ、設計上はすべてのデータが国の管轄内に留まるよう配慮されており、主権的な安全性とコンプライアンス要件を満たすことが強調されています。
このシステムはIndia AI Missionの基盤となる資産として機能し、稼働後は主要な研究機関やスタートアップ、中小企業、政府省庁へのアクセスが拡大される見込みであり、14億の人口に対するAIイノベーションの障壁を下げることを目的としています。
G42インドのCEOマヌ・ジャインは、このプロジェクトが国家規模での主権的AIインフラを実現し、地域の研究者やイノベーター、企業がデータ主権とセキュリティを保持したままAIネイティブになることを可能にすると述べ、その重要性を強調しました。
Cerebrasの最高戦略責任者アンディ・ホックは、同社がG42と米国でCondor Galaxyスーパーコンピュータを納入した実績を踏まえつつ、今回のインド展開が大規模モデルのトレーニングと推論を加速し、研究者や開発者がインドのニーズに合わせたAIを構築する基盤になると指摘しました。
このプロジェクトはG42とMBZUAIの協力関係の拡大を基盤としており、両組織が2025年12月に公開した870億パラメータのオープンソース大規模言語モデルNANDA 87Bと合わせて、インドを地域のAIイノベーション推進の中心に据える構想を具体化する動きと位置付けられます。
総じて、本案件はインドの計算能力と主権的AIイニシアティブを飛躍的に押し上げる試金石となる見通しです。