ホーム 中国 中国国務院、居住地基準で基本公共サービス提供 戸籍不問で受益拡大へ

中国国務院、居住地基準で基本公共サービス提供 戸籍不問で受益拡大へ

中国国務院、居住地基準で基本公共サービス提供 戸籍不問で受益拡大へ

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

中国国務院が戸籍にかかわらず居住地基準で基本公共サービスを提供すると発表した。教育、住宅、医療、社会保険などの適用拡大を打ち出した一方で、実効性は地方の財政力や運用能力に依存するとの課題も残る。拡大は移住者の生活を一変させるのか、それとも新たな地域間格差を露呈するのか――この動きが意味するものとは。

【見出し】

居住地基準で基本公共サービス提供へ

【本文】

中国国務院は5月22日、居住している場所を基準に基本的公共サービスを提供する指針を公表し、戸籍の有無にかかわらず受益拡大を打ち出しました。

指針は新型都市化を支援する政策の一環として国務院が5月22日に公表したもので、現地戸籍(hukou)を持たない住民も現地戸籍者と同等の基本サービスを享受できることを目指すと明記しています。通知はこうした措置が人々の生活水準向上に応えるとともに、都市化の質の改善と内需拡大の鍵になると指摘しており、地方行政に対して実施を促す姿勢を示しました。

具体的には、移住労働者の子どもに対する教育支援の強化を打ち出し、現地戸籍を持たない子弟の学校進学や就学環境の整備を進める方針を示しました。また、現地戸籍を有しないものの安定した雇用を有する住民に公営賃貸住宅の適用範囲を拡大するようより多くの都市に促し、住宅アクセスの格差是正を図る狙いです。従業員の社会保険加入にかかわる戸籍上の制限は完全に撤廃され、これを背景に基本的医療保障や雇用サービスへのアクセス改善が図られるほか、子ども福祉や老人介護、社会扶助、障害者支援などの基本サービスも段階的に非戸籍住民へ拡大していく方針です。通知はさらに戸籍に関する制限の緩和を求めるとともに、地方自治体の実施能力の強化や財源配分の見直しなど、運用面での整備を促す姿勢を示しています。

政府はこれを新型都市化の推進と内需喚起の重要施策と位置付けていますが、一方で地方ごとの財政力や制度運用の差が実効性を左右するとの課題が残る見通しです。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年5月22日
関連記事