SADC閣僚、変化する地政学情勢に備える緊急リトリート
SADC外相らは20日、米国とイランの戦火が貿易や生活必需品の価格に波及する事態を受け、地域としての備えを強化する目的で緊急リトリートを開きました。
事務局長エリアス・マゴシ(ボツワナ)は、今回のハイレベル会合を招集した趣旨を説明し、閣僚らが進化する世界の地政学的情勢を評価するとともに、新たに浮上する課題や機会に先んじて地域が対応できるように位置づける戦略的プラットフォームを提供することが狙いであると述べ、参加者に率直かつ正直な対話で再び結集するよう強く呼びかけました。
会合は国際関係・協力省(DIRCO)大臣ロナルド・ラモラがSADC閣僚理事会の議長として公式に開会したうえで、マゴシが指摘した通り、大陸に豊富な鉱物資源や太陽と水といった自然エネルギー源が存在する現実を踏まえ、これらを単なる搾取対象にとどめるのではなく付加価値化や持続可能な活用を通じて地域経済の回復力を高める方策を模索すべきだという論点が提示されました。
マゴシはアンゴラを例に挙げつつ石油や牛肉、ガスといった多様な資源の活用方法を議題に含める考えを示したほか、事務局長はクワズールー=ナタールで発生している外国人に対する襲撃にも会合で目を向けると明らかにし、DIRCO報道官クリスピン・フィリは国内の市民に対してこうした暴力行為に関与しないよう強く注意を促しています。
閣僚らは会合を通じて地域統合と危機対応の道筋を検討し、燃料や食料の安定確保に向けた協調的な対策を模索するとともに、変化する国際情勢に対して統一的な地域対応を打ち出す方向で議論を深める見通しです。