ホーム 南アフリカ ムーディーズ、南ア格付けBa2据え置き 見通し「ポジティブ」、財政運営と構造改革を評価

ムーディーズ、南ア格付けBa2据え置き 見通し「ポジティブ」、財政運営と構造改革を評価

ムーディーズ、南ア格付けBa2据え置き 見通し「ポジティブ」、財政運営と構造改革を評価

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

ムーディーズが南アフリカのソブリン見通しを「ポジティブ」に引き上げた。債務管理の強化やエネルギー・物流・水などの構造改革が評価された一方、格付け自体は依然Ba2でジャンク圏にとどまる。中東情勢など外部リスクも指摘される中、改革の実行力と投資呼び込みが試される局面だ。 この動きが意味するものとは。

ムーディーズ、南アの見通しを「ポジティブ」に引き上げるも格付けはBa2のまま

ムーディーズは南アフリカのソブリン格付けをBa2に据え置く一方で、従来の「安定的」から「ポジティブ」へと見通しを引き上げたと表明しており、これは格付け自体は依然としてジャンク圏にあるものの、政府の財政運営と構造改革に対する信認が高まっていることを反映しています。

同機関が見通しを上方修正した理由としては、ナショナル・トレジャリーによる債務管理の厳格化や、エネルギー、物流、水といったインフラ分野で報告されている構造改革に重点が置かれており、こうした取り組みが順調に進んでいるとの評価が挙げられており、ムーディーズはこれらの進展が財政実績の徐々の改善をもたらしていると判断した形です。

スタンダード銀行上級エコノミストのエルナ・ムールマン氏は、同銀行もムーディーズと同様に南アフリカが経済的に正しい方向へ向かっているとの認識を示しており、同氏はムーディーズの見通し引き上げについて、債務対GDP比がピークを付けた節目の到達を反映していると指摘し、同機関が政府の「債務比率は徐々に低下し始めるべきだ」という見解に同意していることを強調しました。

一方でムーディーズは、イラン情勢など中東で進行する戦争がもたらす短期的リスクを依然として認識しているとしながらも、政府が財政再建に確固たるコミットメントを持ち、根本的な構造的成長改革と並行して財政健全化を持続可能な道へ戻すことに取り組んでいるとの見方を示しており、こうした政策対応が短期的な困難を乗り切る手助けになるとの見通しを示しています。

ムーディーズはまた、現在進められている構造改革の取り組みが対外・国内からの投資増加につながると予想しており、早ければ2028年に成長率が約2%に達する可能性を見込んでいるとしています。

投資家サイドでも、Makwe Fund Managersの最高投資責任者であるマクウェ・マシレラ氏は、現在の取り組みが地元経済の潜在力を引き出し始めているとの見解を示し、オイルショックなどの外部ショックに対処しつつも、輸出業者が特定市場への依存を避けて市場を多様化する必要性を指摘したうえで、多様化が進めば企業の現金が成長へ再投資され、投資と雇用創出が促されると述べています。

今回のムーディーズの見通しの引き上げは、昨年11月にS&Pグローバルが南アフリカの格付けをBBマイナスからBBへと引き上げた決定に続く動きであり、格付けがさらに引き上げられる可能性は今後の資本コストの改善につながる見通しで、これは将来の成長に投資するための十分な資本が不可欠な南アフリカのような発展途上経済にとって極めて重要な意味を持つものです。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年5月24日
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