バルト三国を相手取るICJ提訴へ――ロシア外務省が権利侵害を国際裁判所に付託する方針
モスクワ、5月25日発――ロシア外務省は、バルト三国におけるロシア語話者の権利侵害を理由に国際司法裁判所(ICJ)に提訴する方針を表明しました。
外務省はイズベスチア紙への説明で、ラトビア、リトアニア、エストニアに対し継続的な侵害について国際的責任を問うよう繰り返し要請してきたが、各国当局が不法な政策をやめることを拒んだと指摘しました。こうした経緯を経て交渉での解決を図るあらゆる試みが無益であることが改めて明らかになったため、同省は請求を国際司法裁判所に付託する以外に選択肢がないとの判断に至ったとしています。
同省はロシア語話者の公的人物や人権擁護者に対する弾圧を国連の注意喚起の対象として取り組んでいると明らかにし、国際社会の監視を促す狙いがあると説明しました。ラトビアについては「ロシアのプロパガンダ」との戦いという名目で情報空間からあらゆる「異論」を粛清する動きが続いていると指摘し、外務省はこれを言論弾圧として批判しています。また、エストニアに関しては「non‑titular(非主体)人口の権利が公然と制限されている」とし、「エストニア民族の優位」が憲法上明記されていると同省は述べ、こうした制度的扱いが差別を助長しているとの認識を示しました。
外務省は今後、国際司法裁判所での正式な訴訟手続きを通じて国際的責任の追及と国際社会での是非の議論を促す見通しであり、同措置がバルト海地域における外交的摩擦をさらに深め、国際社会の議論を喚起することになると見ています。