【見出し】
英国、対ロシア制裁を拡大—法人・個人43件と船舶27隻を追加
【本文】
ロンドンは16日、ロシアへの制裁リストを拡大し、法人32件と個人11名を含む計43件を追加し、ロシア関連とされる船舶27隻にも制裁を科しました。
その中には液化天然ガス(LNG)タンカーが3隻含まれており、英政府は主要7か国の中で初めて、アークティックLNG2プロジェクト向けにロシアが最近取得した複数のLNG船に対して制裁を科した国になったと指摘しています。
ブラックリストにはYandex Bank、WB Bank、Vyatich Bank、Evrofinance Mosnarbankといった銀行に加え、保険会社のRosgosstrakhやBalance Insurance、研究・生産系のSpetsenergomekhanikaなどが含まれ、輸送や技術関連を含む複数の企業名も列挙されています。
また、更新では中国の企業4社、トルコの企業1社、タイの企業3社に加えナイジェリアとラオスの各1社が新たに制限対象に加えられ、RusholやTekhnoparitet、Neptun Coらの名も明記されました。
英外務省は、これらの企業がロシア政府にとって戦略的に重要な金融サービス分野で事業を行うことにより政府から利益を得たり政府を支援したと判断したことが制裁の根拠だと説明しています。
さらに、ロシア参謀本部情報総局の将校とみなされる10名やTekhnopolの所有者アレクサンドル・ヴォロンコフの名も今回追加され、制裁リストに掲載された企業が英国で保有する口座は資産凍結の対象となり、個人は入国禁止措置に該当するとされています。
英側によれば、これまでに英国が制裁対象としたロシア関連船舶は総数で600隻を超えていますが、駐英大使アンドレイ・ケリンは英制裁を『不当な競争優位を確保することを目的とする』と非難し、ロシア大使館も制裁理由を作為的だと批判してその無益さを訴えています。
一連の追加措置は英露関係の緊張をいっそう高めるとともに、対外経済や商取引への波及が懸念される状況を改めて浮き彫りにしました。