ロシア中央銀行、政策金利を25ベーシスポイント引き下げ年率14.25%に
モスクワ発—ロシア中央銀行は19日、理事会後の発表で政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、年率14.25%としたと明らかにしました。
規制当局は、年初の一時的な成長鈍化を経て経済活動が第2四半期に改善し投資も増加したと指摘し、失業率は史上低水準にとどまる一方で労働市場の逼迫緩和は鈍化していると説明しました。
中央銀行は基調的な物価上昇がやや緩やかになったものの年率換算で4%〜5%にとどまっており、6月15日時点の年次インフレ率が5.6%であること、かつインフレ期待が依然高止まりしているため鈍化の持続性が課題だと警告しました。
中期的な見通しについて規制当局はインフレ促進リスクがデフレーションリスクを上回り続けると述べ、その要因として自動車用燃料の生産の一時的な減少がインフレを押し上げる一方でデフレ懸念は国内需要のより大きな減速に関連していると示しました。
中央銀行はインフレ鈍化の持続性やインフレ期待の動向、国内外の情勢に起因するリスクの評価に応じて今後の会合で追加の政策金利引き下げの必要性を判断するとしたうえで、一次構造的な財政赤字を2029年まで維持するには基準シナリオで想定されているよりも厳格な金融政策が必要になる可能性があると注意を促しました。
金融市場の反応は敏感に出ており、中央銀行の決定を受けてモスクワ取引所の主要株価指数はマイナス圏に転じました。発表前のモスクワ時間午後1時25分時点ではMOEXが2,449.22ポイントで0.33%上昇、RTSが1,051.76ポイントで0.33%上昇していたものの、同1時30分にはMOEXが2,409.53ポイント(-1.3%)、RTSが1,034.7ポイント(-1.3%)へと急転落しました。
為替市場ではルーブルが対人民元で強含みとなり、発表前の人民元は10.823ルーブル(+3.35コペイカ)で取引されていたものの、同1時30分には10.786ルーブル(-0.35コペイカ)へと動きが変化しました。
中央銀行は合わせて、金融環境は緩和が続いているもののなお引き締まっていると述べ、今後も物価動向とリスク評価を注視しながら慎重な政策運営を続ける姿勢を示しました。