ホーム インド ジャイシャンカル外相、ラージヤ・サバーで西アジア情勢悪化説明 在外インド人保護最優先を強調

ジャイシャンカル外相、ラージヤ・サバーで西アジア情勢悪化説明 在外インド人保護最優先を強調

ジャイシャンカル外相、ラージヤ・サバーで西アジア情勢悪化説明 在外インド人保護最優先を強調

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

ジャイシャンカル外相がラージヤ・サバーで緊急説明、在外インド人保護を最優先に据えつつ約6万7,000人の帰国支援を進めていることを明らかにした。だが、エネルギーや海上安全への影響、紛争の波及リスクが色濃く残り、政府は平和・自制と国家利益の狭間で外交を手繰っている。果たして次の一手はどこへ向かうのか、この動きが意味するものとは。

ジャイシャンカル外相、ラージヤ・サバーで西アジア情勢の深刻化を説明し、インド人保護を最優先に位置付けると表明

ジャイシャンカル外務大臣はラージヤ・サバーで自発的声明を行い、2月28日に始まった西アジアの紛争が地域全体に広範な影響を及ぼしていると説明するとともに、政府がインド国民の安全を最優先に対応していることを明確にしました。今回の説明は、紛争の発生から現在に至るまでの経緯を踏まえ、対話と外交の必要性を訴える形で行われました。

同氏は議会で、紛争がイスラエルと米国の一方、イランの他方という構図で交戦状態に陥り、複数の湾岸諸国にも攻撃が波及して死傷者やインフラ被害が生じていると指摘し、こうした事態を受けてインドは発生当日から懸念を表明し自制を求める声明を出していたと述べました。これを受け、首相モディの議長で3月1日に開催された閣僚会議(安全保障委員会=CCS)では、イランに対する空爆や湾岸各地での攻撃を踏まえて情勢点検が行われ、地域の安定や経済活動、在留インド人の安全に関する影響が詳細に検討されたと説明しました。

情勢の推移を受けて、外務省は段階的に注意喚起を出してきたことを強調し、1月5日の不要不急の渡航自粛勧告に続き、1月14日と2月14日により強い警告を発して利用可能な交通手段による帰国を促したうえで、紛争開始後はテヘランの大使館が学生らの安全な移動を支援し、巡礼者や出張者には近隣国経由での帰国支援を行ったと述べました。外務省は域内大使館の注意喚起やヘルプライン、影響者支援のための特別指令室を設置するとともに、ドバイやドーハ、アブダビといった主要な乗り継ぎ拠点で外交官が立ち往生した乗客の支援や越境移動の円滑化に努めていると説明しました。

これらの対応の結果として、これまでに約6万7,000人のインド国民が帰国したとし、民間航空省のデータとして3月7日に到着予定の便が51本、3月8日が49本、3月9日が50本であったことを引用し、政府は利用可能な手段で国民の安全確保に注力しているとの見通しを示しました。こうした帰還支援や現地での対応は、在外インド人が多数を占める地域の特殊性を踏まえたものであり、政府は今後も必要に応じて追加措置を講じる構えを示しました。

外相はまた、紛争がインドにとってエネルギー安全保障や貿易、サプライチェーンに及ぼす影響を懸念していると述べ、湾岸地域が対インド年間貿易でほぼ2,000億ドルを占めることや石油・ガスの主要供給源であり続ける点を指摘しました。海上での商船に対する攻撃が発生しており、インド人乗組員が多いことから2名が命を落とし1名が行方不明になっている事実を挙げ、こうした事態が供給網に深刻な影響を与える可能性があることを踏まえて政府はエネルギー市場や貿易の動向を注意深く監視していると保証しました。

外交面では、モディ首相がアラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビア、クウェート、バーレーン、オマーン、ヨルダン、イスラエルの指導者と相次いで会談し、これらの国々から在留インド人の安寧が引き続き優先事項であるとの保証を得たことを報告し、外相自身も複数の国の外相と連絡を維持する中で、2月28日と3月5日にイラン外相と会談したことを経て改めて各方面と意思疎通を続けていると述べました。

声明の結びでジャイシャンカル外相は、政府の対応を形作る三つの指針を改めて示し、第一に平和と自制、対話と外交への復帰を支持すること、第二に域内在留インド人の安全と福祉が最重要課題であり続けること、第三にエネルギー安全保障や貿易の流れを含む国家利益が最優先であることを挙げ、これらの方針は本会議の全面的な支持を得ているとの認識を示しました。こうした表明は、在外国民保護と地域安定を天秤にかけながら外交的解決を追求するという政府の現時点での姿勢を改めて浮き彫りにした形です。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年6月19日
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