中国NEV市場に注がれる多国籍企業の視線
第7回青島多国籍企業サミットが水曜に閉幕し、山東省青島で3日間にわたって開かれた会合には政府部門や国際機関、多国籍企業、業界団体など700人を超える代表が参加し、中国の急成長する新エネルギー車(NEV)産業がもたらす商機に強い関心が寄せられました。
出席者の一角を占めた特許ライセンス会社Avanciのグローバル政府連携担当副社長ウタ・シュナイダーはサミット会場で、中国を単なる市場以上の存在と位置付ける見解を示し、世界最大の自動車生産国として電動化とコネクテッド化の潮流を牽引する中国が、同社のグローバルなライセンス簡素化の使命にとって不可欠なパートナーであると強調しました。
シュナイダーはさらに、中国が標準必須特許におけるイノベーションの強国となりつつあり、多くの中国企業が重要な特許保有者になっている点に触れたうえで、同社が北京と深センに事務所を設け現地チームを拡大していること、既に複数の中国NEVメーカーが同社の車両ライセンスプラットフォームに参加していることを明らかにしました。
長年の持続的成長を通じて中国のNEV産業は完全に統合されたサプライチェーンを構築し、コスト競争力と迅速なイノベーションを両立させており、その結果として2025年には国内のNEV生産と販売がともに1600万台を超え、国内新車販売に占めるNEVの割合が50%を上回る見通しが示されていることが、今回の勢いを裏付けています。
こうした環境は多国籍企業の投資と提携を促しており、具体例としてはメルセデス・ベンツと吉利の協業によるEVブランド「smart」のプロジェクトが済南に立ち上げられたことや、テスラが上海臨港地区の自由貿易試験区にエネルギー貯蔵用バッテリーの専用施設である上海メガファクトリーを設置したこと、フォルクスワーゲンと第一汽車が安徽省合肥にNEVの研究開発センターを設けていること、さらにはステランティスとCATLがスペインで大規模なLFP電池工場の起工式を行った事例などが挙げられます。
こうした投資と協業の進展を受けて、多くのグローバル企業は単なる製品販売に留まらず研究開発から製造、応用、アフターサービスに至るバリューチェーン全体で深くローカライズされた戦略を採り、中国のNEVイノベーションエコシステムに組み込まれることで長期的な競争力を確保しようとしている点が今回のサミットで改めて鮮明になりました。